食品保存料として、コーデックス（Codex Alimentarius）のE番号282に記載されている。プロピオン酸カルシウムは、パン、その他の焼き菓子、食肉加工品、乳清、その他の乳製品を含むがこれらに限定されない様々な製品の防腐剤として使用されている。農業では、特に牛の乳熱を防ぐためや飼料添加物として使用される。 プロピオン酸塩は安息香酸塩と同様に、微生物が必要なエネルギーを生産するのを防ぐ。しかし、安息香酸塩とは異なり、プロピオン酸塩は酸性環境を必要としない。
プロピオン酸カルシウムはカビ防止剤としてベーカリー製品に使用され、通常0.1～0.4%である（ただし、動物飼料には1%まで含まれることがある）。カビによる汚染はベーカリーの間で深刻な問題とされており、ベーカリーで一般的に見られる条件は、カビの増殖に最適な条件に近い。プロピオン酸カルシウム（プロピオン酸およびプロピオン酸ナトリウムとともに）は、パンやその他の焼き菓子の保存料として使用される。また、バターやある種のチーズにも自然に含まれている。プロピオン酸カルシウムは、カビやバクテリアの繁殖を防ぐことで、パンや焼き菓子が腐らないようにする。食品に防腐剤を使用することに不安を感じるかもしれないが、裏を返せば、細菌やカビに侵されたパンを食べたくないのは確かだ。
